「勝ち残るために」
建設会社が生き残るためには、全社一丸となった経営改革が必要です。
例えば、トヨタ自動車の生産方式の1つ「カイゼン」は、上からの命令で実行するのではなく作業者が自分で知恵を出して変えていく事を言います。
それこそが、勝ち残る会社の創意工夫です。
今までの建設会社は、経営者に向けた経営コンサルティングなどはあっても、現場に向けたコンサルティングというのは無いと感じています。
また、経営コンサルティングは経営の立場で行うため、書類の増加など現場の負担を増加させる一因でもありました。
分かりやすいところでは、ISOの導入があります。
例えば、品質管理ISOを品質向上に効果があり、有効に活用している企業もありますが、効果が出ていなかったり、負担になっている企業も多いと思います。
それは「やらされている」からなのかもしれません。
もし、自らが【進んでヤル】、それも【楽しくヤル】【負担が少なくデキル】であれば大きな効果を得ることができたのかもしれません。
さて、私は全国を巡り、多くの建設会社を見聞し、建設業の課題を肌で感じ、それらの改善方法を思いめぐらせました。
技術向上を目指す前向きな若手技術者を集め、意見交換する場を設けたりもしました。
そこで感じたのは、ただ憂いているだけでは何も変わらず、誰かが何かを始めなければならないということでした。
私のチカラは微力ですが、誰かが始めるのを待つよりは、まず自分が行動しなければ、後に続く人が現れ無いのかもしれません。
まずは、現場に向けたイメージアップ・創意工夫などのコンサルティングを行うことで、現場サイドからの意識改善「ボトムアップ型経営改革」にまで繋げ、その結果、従業員が自らカイゼンを行う、土台のしっかりとした「勝ち残る建設会社」となるはずです。
地元に貢献する地場建設業の姿は、「元気な現場」が無くては始まりません。
建設会社の淘汰が加速度的に進む中、「生き残る方策」の一つとして私の経験を活かしていただければ嬉しいです。