■創意工夫こそ勝ち残る方策
建設産業政策大綱でも書かれたように、勝ち残るためには「技術と経営に優れた建設会社」にならなくてはなりません。
経営に優れるとは、「社会に還元する力」です。
では、技術に優れるとは、どのようなことでしょうか?
公共工事の場合、設計図書通りの構造物を作ることですが、そこにライパルとの「差」、つまり技術力の差はあったでしょうか?
もし、あったとしたならば「それ」は現場の運営力の差、つまり「事前に問題を見つけだし、解決する力」ではないでしょうか。
社会に還元する力、事前に問題を見つけ解決する力、これらは「創意工夫するチカラ」なのです。
他産業では、創意工夫できない会社は競争の中で淘汰されていきました。
建設業は、すぐに淘汰されず「創意工夫を奨励」し、創意工夫できない会社を淘汰しようとしているのかもしれません。
どちらにせよ、創意工夫ができる体質になれば、技術向上と利益向上という創意工夫を繰り返すことができるのです。