「建設業の課題改善点」
総合評価方式は改善の余地があり、改善もされていくとは思いますが、技術的に優秀な企業であっても勝ち残れない状況は続くでしょう。
現に、地域に根付き、正直に経営していた建設会社が真っ先に淘汰されているのです。
勝ち残るためには、建設業者自らが優秀な技術をアピールする必要があるのでは無いでしょうか。
また、イメージアップ活動についても、各現場に合わせた有効な手段を検討し公益性を訴えていく必要があります。
各現場にて創意工夫することで、能率的かつ経済的に工事を進め「良い・安い」ものを提供することに努めれば良いのです。
しかし、人材不足や経費削減、成果書類の増加などにより、現場担当者の負担が多くなってきている実情があります。
そのため、技術提案やイメージアップを商社任せにし、カタログから選択するだけの会社も増えています。
中には技術提案書作成や工事アピール書類のアウトソーシングという技術力向上と反比例する行いをする会社もあると聞きます。
人材不足を解消するためには、アウトソーシングする必要がありますが、ただ丸投げするのではなく、自分たちの技術も向上できるアウトソーシングがベストです。
例えば、イメージアップ活動を人材教育を経験している土木技術者が現場目線でサポートすることで、現場負担の軽減を図り、かつ、本来必要とされている「有効な現場イメージアップ」を行うことで、建設業全体のイメージアップと地域社会への貢献を両立させることができれば、マネジメント方法のノウハウを習得し、有効な地域貢献に繋がります。
更に、「他社との差」を明確に出すことで優秀な技術力をアピールすることができるのです。
このように視野を広げていくと、本来はライバルである同業他社を、地域を越え、視点を変えることで最大の理解者と捉えることができます。
そして、同業者だからこそ理解できる悩みや解決策を共有することで、効率化を図り、作業環境の改善に努めることができるのです。
協働連携を活かし、専門情報の共有と交換、また技術研修や人材育成にも役立てることで相乗作用による効果も期待できるようになります。